FLUTTER ~空高く羽ばたく~

植物をタネから元気に育て、やがて花を咲かせるためには、私たちが手を加えお世話をすることが欠かせません。

ここではお世話のヒントを紹介します。

「FLUTTER」ってどんなお花?

  • 晴れやかな色合いで一面を豊かに彩るお花です。
  • どんな場所でも花を咲かせる姿は、見る人の心に成功の予感を感じさせます。
花の種類 スイートピー
花言葉 蝶のように飛躍する・門出・優しい思いで
まき時 9~11月
開花期 4~6月
発芽日数 約2週間~1か月
発芽適温 15 ~ 20°C


 

⓪種まき~発芽までのお世話

☕カップでお世話スタート!

  • 水を注いだ土全体を割り箸などで混ぜ、湿らせてから種を植えると、種が流れていかないのでオススメです。
  • 勢いよく注ぐと土が浮いてきますので、土に水が染み込むのを待ちながら、ちょろちょろと数回に分けて注いでください。
  • 種と種は重ならないように蒔きます。
  • 発芽するまでは、土の表面を乾かないように管理してください。
  • 発芽前と芽が小さいうちは、霧吹きや水差し等で優しく水やりをして下さい。


①芽が出たらすべきお世話

🌱発芽したら次のステップ!

  • 本葉2〜3枚の時に、1本に間引きます。
  • 繊細なお花なので、ハサミで間引きしてあげて下さい。

💡 本葉とは、発芽後、双葉の次に出てくる葉のことです。


💡 間引きは、種子が適切な間隔で成長できるようにするために、少数の苗を残して残りを抜いてしまう作業です。
間引く際は根本を指で押さえてゆっくり引き抜き、残す株を痛めないように気を付けましょう。


②ドリップバッグから植え替え

🪴いよいよ植え替えです!

  • 本葉2~3枚になったら、植木鉢(6号鉢以上)に植え替えます。
  • 植え替えに弱いお花なので、根を傷めないように丁寧に植えましょう。
  • 植木鉢に鉢底ネットを入れ、鉢底石を敷き詰めます。土を3分の2ほど入れます。
  • ドリップバッグから苗を取り出して、根鉢を崩さずに鉢に置きます。

💡 根鉢とは、植物を鉢から抜いたときにその株に付いている、根と土の集まった部分のことです。

  • 隙間に土をいれていき、鉢のフチ下2cmほどまで土をいれたら、手で軽く押し固めます。
  • この時、深植えにならないように注意してください。
  • 植木鉢は日当たり・風通しのよい場所(ベランダ、屋外など)に置いて下さい。

 

おすすめグッズ

《植木鉢》6号鉢以上を選んで下さい。


《土》6号鉢で約2.2Lの土が必要です。

《鉢底ネット》

  • 土や石が流れ出ないようにしたり、害虫の侵入を防いだりするために、鉢底にネットを敷きます。100円均一でも購入できます。水切りネットやコーヒーフィルターで代用も可能です。

《鉢底石》

  • なくても大丈夫ですが、鉢底石があると根腐れを防ぎやすくなります。

《植え替え土セット》

  • 別々で揃えるのが面倒な方にはこちらがおすすめです。

③植え替え以降の日頃のお世話

🌼お花が咲くまでもう一息!

  • 本葉が4〜5枚の頃に一番上の芽を摘心すると、切ったところから芽が広がるように生えていきます。
  • 支柱を立ててあげることで、巻きひげを絡ませてスクスクと育ちます。

💡摘芯とは、苗の最先端(芽)の部分をハサミなどで摘み取ることをいいます。

💡巻きひげとは、茎や葉の一部分が変化して細長いつるになり、ほかのものに巻きつくようになったものです。

    おすすめグッズ

    《支柱》

    • ネットでも買えますが、100均だと少量から売っています。

     

    ⚠️注意すること

    • 真冬になったら霜よけをするのがおすすめです。若い苗のうちに霜に当たってしまうと株が傷んでしまいます。鉢植えの場合は、寒暖差が少なく日当たりの良い屋内に置きましょう。
    • 花が終わると豆が実りますが、神経毒が含まれていて有毒です。摂取しないで下さい。
    • うどんこ病になることがあるので、殺菌剤を撒いておくと安心です。

    💡うどんこ病とは、枝や葉にうどん粉を振りかけたような白いカビが発生する病気で、ほとんどの植物が罹ります。早めに対処しないと、光合成ができなくなり、そのうち枯れてしまいます。

    おすすめグッズ

    《殺虫・殺菌剤》

     

    🎨Image illust by Akie

    📝 イラスト:Chie, Akie, Yuna
    文:Kanon , Akie
    添削:Kana